矯正歯科の選び方|YOU矯正歯科が考える契約前に確認したい5つの質問

【監修:銀座青山You矯正歯科 紙屋町院院長】

矯正歯科を選ぶとき、通いやすさや料金に加えて「治療の選択肢」と「計画どおりに進まないときの対応力」を重視すべきだと思います。マウスピース矯正を希望する方も、ワイヤー矯正の知識・経験や、治療途中の対応まで確かめてください。今回は、契約前に聞いていただきたい5つの質問を、その理由とともにお伝えします。

 

「医院選びで確認していただきたい5つのポイントを、動画でもお話ししています。文章と合わせてご覧ください。」

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① ワイヤー矯正の設備や実績はありますか?

当院が「マウスピースしかできない先生」に注意を促す理由

最初に確認していただきたいのは、その医院がマウスピース矯正以外の治療にも対応できるかどうかです。
YOU矯正歯科としては、ワイヤー矯正もできるうえでマウスピース矯正を選んでいる先生と、マウスピース矯正しかできない先生を、同じようには考えていません。

当院が後者を要注意と考える理由は、ワイヤー矯正の知識や経験が乏しいままでは、治療方法を選ぶための引き出しが限られてしまうと考えているからです。

たとえば、車の修理を頼む場面を想像してください。「うちはタイヤ交換しか扱っていません」という工場に、事故でへこんだボディの修理までお願いするでしょうか。
タイヤ交換が得意な工場が悪いわけではありません。ただ、その工場では対応できない修理もあります。矯正治療でも、歯並びに必要な動きと、扱える治療方法が合っていることが大切です。

マウスピース矯正だけでは対応に限界がある歯の動きもあります。「マウスピース専門だから」という医院側の事情で、患者さんを一つの治療方法に当てはめてしまってはいけない、というのが当院の考えです。

「専門です」という返答の先まで聞いてください

相談時には、次のように聞いてみてください。
「先生、ワイヤー矯正の設備や実績はありますか?」
「うちはマウスピース専門なので」という返答だけで、自分の歯並びにその方法が合う理由まで説明されない場合は、一度立ち止まって考えていただきたいと思います。

ここで確認したいのは、看板に書かれた名称ではなく、担当する先生が持つ治療の選択肢です。ワイヤー矯正ができるという一つの条件だけで、治療全体の良し悪しが決まるわけでもありません。続く4つの点も合わせて確かめてください。

② 私の治療には、どのようなデメリットやリスクがありますか?

「大丈夫、きれいになりますよ」と言われると、安心するかもしれません。しかし、YOU矯正歯科では、メリットしか説明しない先生には注意が必要だと考えています。
薬に効果と副作用の説明があるように、矯正治療でも、期待できる変化と気をつけるべきことの両方を知ってから始めることが大切です。

たとえば、矯正治療では歯の根が短くなる「歯根吸収」が起こることがあります。また、歯と歯の間の隙間についても、治療前に説明を聞いておきたい点です。
歯根吸収については、当院の矯正治療と歯根吸収の解説もご覧ください。

「大丈夫」だけでなく、理由と対応を説明してもらう

「私の治療には、どのようなリスクがあり、起きたときにはどう対応しますか?」
この質問に対して「大丈夫ですよ」で終わるのか、それとも、起こり得る問題と対応を具体的に説明してくれるのか。その違いを見てください。

元となる数字や根拠を示せる内容であれば、それも含めて説明を受けると理解しやすくなります。ただし、患者さん一人ひとりのリスクを、必ず正確な数字で示せるわけではありません。
当院が重視しているのは、安心させる言葉の強さではなく、不都合なことも含めて説明する姿勢です。患者さんから質問される前に、デメリットにも触れているかどうかを確認してください。

③ 今日契約せず、持ち帰って検討してもよいですか?

「今日決めていただければ、10万円引きます」

このような案内を受けたら、金額の大きさに心が動くのは自然なことです。それでも医療従事者としては、その日の割引を理由に、治療内容への疑問を残したまま契約してほしくありません。

医療は、セール品を買うように決めるものではないと考えています。車の販売店で「今月契約すれば特別値引きします」と案内されるのと似た形でも、矯正治療は自分の歯や口元に関わる選択だからです。

割引の有無より、急かされていないかを見る

割引そのものが悪い、という話ではありません。気をつけていただきたいのは、割引があることで「今日中に決めなければ」と焦り、必要な確認を飛ばしてしまうことです。

「今日は契約せず、説明と見積もりを持ち帰って検討してもよいですか?」
当院は、契約を急かされると感じたときほど、いったん持ち帰り、他の医院の説明とも比べることを勧めます。金額だけでなく、治療の選択肢やリスクの説明まで比べ、納得してから決めてください。

④ 月々の処置代や、計画変更時の追加費用はかかりますか?

治療費で確認していただきたいのは、最初に提示された金額だけではありません。その金額に何が含まれ、どのようなときに別の費用が発生するのかまで確認することが大切です。
「月々の処置代は別途かかりますか? 計画どおりに動かず、やり直しや計画変更が必要になった場合、追加費用は発生しますか?」

これは、契約書にサインする前に聞いていただきたい質問です。
結婚式場の見積もりでも、最初の金額だけを見ていると、後から「これは別料金です」という項目が積み重なることがあります。矯正治療でも、見積もりに含まれる範囲が分からなければ、費用を十分に比較できません。

「いくらか」だけでなく「どこまで含むか」を確認する

確認する点は、次のように整理できます。

確認すること 聞きたい内容
毎回の通院費用 月々の処置代・調整料は、提示された金額に含まれるか
計画どおり進まなかった場合 やり直しや計画変更で、どのような追加費用が発生するか
見積もりの範囲 最初の金額に含まれるものと、別料金になるものは何か

YOU矯正歯科としては、費用の仕組みを理解してから契約することが、後の行き違いを防ぐうえで欠かせないと考えています。分からない点を契約前に尋ねることを、遠慮する必要はありません。

⑤ 途中で計画どおりに歯が動かなかったら、どう対応しますか?

最後は、治療が始まってからの対応についてです。①の「最初にどの治療方法を選べるか」とは、分けて確認してください。

矯正治療では、すべての歯が予定どおりに動くとは限りません。そのため、YOU矯正歯科では、計画と実際の歯の動きにずれが出たときの「リカバリー」、つまり治療を立て直す対応力を、医院選びの重要な判断基準と考えています。
当院のマウスピース矯正・インビザラインの説明でも、計画どおりに進まない動きへの対応を重視しています。

当院が重視する、歯の動きに応じた使い分け

マウスピース矯正には、目立ちにくく、取り外しができる特徴があります。一方で、動かし方によって得意・不得意があります。

当院の考えでは、歯を引っ張り出すような動きや、大きくねじれた歯の向きを直す動きでは、ワイヤー矯正のほうが対応しやすい場面があります。ここでいう「引っ張り出す」とは、歯を抜くことではなく、歯をかみ合わせの面に向けて動かすことです。

マウスピースだけですべての歯並びに最適な答えが出せるわけではないからこそ、当院は、途中で必要になった対応まで考えられることを重視しています。

「もし途中で計画どおりに動かなかったら、どういう方法で治していきますか?」
この質問に、治療の進め方や方法の切り替えについて具体的に答えられるかを確認してください。
当院としては、こうした説明ができることは、治療を任せるうえでの重要な信頼材料になると考えています。最初の計画を説明する力と、予定どおり進まなかったときに立て直す力。その両方を見ていただきたいと思います。

矯正歯科の選び方について、よくある質問

Q,マウスピース矯正を希望していても、ワイヤー矯正の経験を聞く必要がありますか?

A,できるだけ聞いていただきたいと考えています。ワイヤー矯正にも対応できるうえでマウスピースを選ぶ場合と、マウスピースしか選べない場合では、治療の選択肢が異なるためです。治療途中で予定どおり動かなかった場合の対応も、合わせて確認してください。

Q,デメリットを説明する先生は、治療に自信がないのでしょうか?

A,当院は、リスクや限界も説明する姿勢を重視しています。「大丈夫」という言葉だけで判断せず、どのような問題が起こり得て、どう対応するのかまで聞くことが大切です。

Q,当日限定の割引がある医院は、避けるべきですか?

A,当院が注意を促しているのは、割引そのものよりも、割引を理由に契約を急かされることです。疑問が残っているなら、いったん持ち帰って検討し、他の医院の説明とも比べてください。

Q,追加費用については、何を聞けばよいですか?

A,月々の処置代・調整料が別途かかるか、計画どおりに動かず、やり直しや計画変更が必要になったときに追加費用が発生するかを確認してください。

この記事の要点

YOU矯正歯科が医院選びで重視するのは、次の5つです。

  1. 治療の選択肢:マウスピースだけでなく、ワイヤー矯正の知識・経験や対応があるか。
  2. リスクの説明:メリットだけでなく、起こり得る問題と対応を説明してくれるか。
  3. 検討する時間:当日の割引などを理由に、契約を急かされていないか。
  4. 費用の範囲:月々の処置代や、計画変更時の追加費用を契約前に確認したか。
  5. 治療途中の対応力:予定どおり動かない場合の対応を具体的に説明してくれるか。

この5つで治療結果を保証できるわけではありませんが、説明を比較し、納得して選ぶための判断材料になります。矯正は、これから付き合っていく歯並びと口元に関わる治療です。時間をかけて、納得できる先生を選んでください。

自分に合う治療方法を、相談で確かめたい方へ

マウスピース矯正を希望している方も、自分の歯並びに合う方法や、治療の限界を確かめることから始めてみてください。YOU矯正歯科へのご相談では、今回の5つの質問をそのままお持ちいただいて構いません。気になることを整理したうえで、診察を通じて治療の適応や進め方をご確認ください。

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