今回は「賞与(ボーナス)」という、生々しくも切実な「評価」のお話をします。
他人を評価をする側として50人以上のスタッフと向き合うとき、私の心は常に揺れ動きます。
誰からも嫌われたくはないので、できることなら、全員に「よく頑張ったね」と「均等に利益を分配したい」それが一番楽な道かもしれません。
しかし、その「優しさ」は時に、多くの結果を出している人を傷つける「不平等」に変わります。
「結果を出した人も、そうでなかった人も同じ評価」という環境では、真に貢献している人の意欲を失い、優秀な人材が去っていってしまう可能性もあります。
だからこそ、私はあえて「区別」をすることを選んでいます。
それは誰かを排除するためではなく、それぞれの貢献を正当に認め、組織としての活力を守るための決断です。
この「誰かを選ぶ」という行為には、凄まじいプレッシャーが伴います。
時には批判され、誤解されることもあるでしょう。
そんなとき、私はサッカーのワールドカップやWBCの監督たちの言葉を思い出します。
彼らは、選ばれなかった選手やファンから激しい批判を浴びることを承知の上で、決断を下します。監督たちがその重圧に耐えられるのは、そこに「私心」がないからです。
「自分の好き嫌い」ではなく、「組織ため、日本の未来のために、誰を選ぶことがベストなのか?」。
その一点に集中することで、迷いを断ち切ることができると言われていました。
もし私たちが、誰かを評価する立場で悩んでいる時に、その基準が好き嫌いなどの「私心」に基づいたものか、それとも公平な「共通の未来」を見据えたものかを、自分に問いかける繰り返しになってきます。
経営者としての私の役割は、時代の変化が激しい時代においても、この医院が「潰れないようにすること」です。
そしてスタッフの皆さんの役割は、目の前の患者様に誠実に向き合い、「この病院に来てよかった」と思ってもらえる信頼関係を築くことです。
私が未来の責任を持ちますので、皆さんは、目の前の患者さまへの責任を持ってください。
リーダーが船の沈没を防ぎ、クルーが乗客を笑顔にする。
この役割分担が噛み合ったとき、組織は「奇跡的な回復」を遂げることができます。
誰しも賞与の評価で一喜一憂することはあると思いますが、6か月後に向けて前向きに受け止めていただけると幸いです。
6カ月間ご苦労様、そしてありがとうございました。