「あぁ、めんどくさい……」 一日のうちに、何度この言葉が頭をよぎるでしょうか。
仕事、家事、あるいは帰宅後のお風呂や歯磨きといった当たり前のルーティンでさえ、ふとした瞬間にずっしりと重く感じられることがありますよね。
私自身、日々「めんどくさいな」という思いが頭をかすめることはしょっちゅうです。
私たちが「めんどくさい」と感じるのは、多くの場合「自分の意志」ではなく「やらされている(義務感)」と感じているときです。
この重たい感情とどう付き合えばいいのか。今日は、私が実践しているいくつかのコツをお話ししたいと思います。
1. 「めんどくさい」に利息をつけない
私が自分に言い聞かせている魔法の言葉があります。
それは、「めんどくさいと思った瞬間が、一番めんどくさくない」ということです。
例えば、お風呂。帰宅してすぐに入るのと、ソファで10分、30分とスマホを眺めてから入るのとでは、心理的なハードルが全く違います。
後回しにすればするほど、頭の中で「やらなきゃ」という重圧が膨れ上がり、まるで借金のように「めんどくさいの利息」がついて回るのです。
時間が経つほど余分な利息を払うことになるのなら、早く行動するのが一番の節約になります。
私は「嫌なことほど先に済ませる」と決め、仕事から帰ったらまずお風呂に入り、筋トレも「仕事の後にやるのはもっと嫌だから」という理由であえて朝に済ませるようにしています。
2. 「動くこと」でネガティブの連鎖を断つ
また、心がモヤモヤしたり、不安や後悔など嫌なことを悶々と考えてしまうとき、最も効果的なのは「体を動かして忙しくすること」です。
例えば、つわりで苦しんでいる方が仕事に没頭している間だけはその辛さを忘れることがあるように、人の意識には限界があります。
暇な時間があると、つい不平不満やネガティブな思考にエネルギーを使ってしまいがちですが、あえて忙しく動くことで、嫌なことから意識を切り離すことができるのです。
散歩や筋トレ、あるいは身の回りの片付け。何でも構いません。「嫌なことを考える前に行動する」ことは、心の平穏を守るための強力な防衛策になります。
3. 「やらされている」を「選んでいる」に変える
最後にお伝えしたいのは、物事の「受け止め方」ひとつで、疲れ方は全く変わるという事実です。
かつて、ラグビーの日本代表に選ばれたある選手のエピソードがあります。
彼は大学時代、最も下のチームにいた頃、練習を「やらされている」と思って嫌々こなしていたそうです。
しかし、周囲も同じように嫌そうにしているのを見て、「だから自分たちはここにいるんだ」と気づいたのです。そこから彼は「一軍に上がるために、自分の意志でやる」と決意を変えました。
やっていることは同じ練習でも、「やらされている」のと「自ら選んでいる」のとでは、吸収率も成長のスピードも、そして心の疲労度も雲泥の差が出ます。
結果的に彼は日本代表にも選ばれる選手にまで成長されました。
これは家庭でも同じです。言われる前に自分から動けば、それは「義務」ではなく「自分の意思による貢献」になり、不思議と家族からも感謝され、良い循環が生まれます。
人生は、自分の思い通りにならないことの連続です。暑い夏も、山積みの仕事も、変えることはできません。
けれど、それをどう受け止め、どう動くかは、いつだって私たちが自由に決めることができます。