生きていると「どうしてこんなに思い通りにいかないのだろう!?」と心が折れそうになる瞬間があります。経営者として24時間休む間もなく難題に向き合う日々、あるいは子育てで自分の時間が奪われたり、出口の見えないトンネルにいるような感覚、病気でいつも心が沈んでしまう状態など。
休みの日でさえ、意識せずとも頭の中はいろんな悩みでいっぱいで、「休んだ気がしない」という方も多いのではないでしょうか。
今日はそんな「ままならない日々」を少しだけ軽やかに、そして前向きに捉え直すためのヒントを綴ってみたいと思います。
1. 「悩む」のは、あなたが「暇」だから?
ホリエモンは、起業の不安を抱える相談者に対して一貫してこう言い放ちました。「悩んでいる暇があるなら動け。悩んでも何も解決しない。悩むのは時間の無駄だ」と。
この言葉の真意は、私たちの脳の仕組みにあります。
人間は、ぼーっとしていたり、体を動かしていなかったりすると、どうしても意識が内向きになり、マイナスなことばかりが頭をよぎるようにできています。一方で、職場に行ってしまえば目の前の診療や業務に追われ、余計なことを考えずに済むものです。
興味深いことに、これは身体的な苦痛にも当てはまります。
例えば、ひどいつわりに苦しむ妊婦さんが「仕事に集中している間は平気なのに、家に帰ってホッとすると急に気持ち悪くなる」と漏らすことがよくあります。これは、「何かに意識を集中させている時、人は悩む(苦しむ)暇がなくなる」という心理的メカニズムを象徴しています。
もし今、あなたが些細なことで不平不満を感じているのなら、それは見方を変えれば「他に大きな悩みがなく、些細なことに意識を向ける余裕がある」という、実はとても恵まれていて幸せな状態なのかもしれません。
2. 点が線になる「行動」の魔法
いま「美のカリスマ」と言われているMEGUMIさんが、結婚・出産を経て仕事が激減し、深く悩んだ時期について語っていました。
彼女はその暗闇の中で、ただ嘆くのではなく「今、自分にできること」を一つひとつ、点のように打ち続けていったそうです。すると、それらの「点」がある時ふと繋がり、「線」となって今の彼女を支える大きなキャリアになりました。
人生が思うようにいかない時期、私たちは落ち込んだ「感情」に流されて何もする気が起きなくなります。しかし、何もしないままだと不安はどんどん膨らんでいきます。そんな時こそ、「今、この瞬間にできる些細なこと」に手をつけることで人生が好転していきます。
運動する、目の前の仕事を片付ける、あるいは新しいことに挑戦する。思い切って体や意識を違う方向に動かしてみると、あんなに大きく見えていた悩みも、不思議と小さくなっていくものです。
3. 心の空白を「感謝」で埋める
「動けと言われても、休みの日にまで動けない」という時もあるでしょう。そんな時、私がおすすめしたいのが「意識的に感謝する」という方法です。
人間の心には、一度に一つの感情しか存在できないという性質があります。
不安や嫌なことが頭をよぎった時、それを無理に追い出そうとするのではなく、「今ある感謝できること」を思い浮かべてみてください。
「今日、美味しいコーヒーが飲めた」「家族が元気に過ごしている」「寝る場所がある」。そんな些細な感謝で心をいっぱいにしている間、不安が入り込む余地はなくなります。
特に、嫌なことを思い出して眠れない夜には、今日一日の感謝を数えながらまぶたを閉じてみてください。それだけで、心のトゲが少しずつ丸くなっていくのを感じられるはずです。
4. 最強の薬は「日薬(ひぐすり)」
失恋をした人が、最初は家でふさぎ込んでいても、仕事に没頭するうちに少しずつ立ち直っていくように、私たちの心には自浄作用があります。
自分ではどうしようもないほど深く傷ついたり、行き詰まったりした時、最後は「時間」が解決してくれる「日薬」を信じることも大切です。
時間が経過するのを待つ間、ただ苦しむのではなく、意識を別の場所に向けたり、体を動かしたりして、時間を味方につける工夫をしてみてください。
おわりに
「人生、思うようにいくことばかりではない」というのは、ある意味で真理です。しかし、その「思うようにいかない時期」に、あなたが何を選び、どう動くか。その経験すべてが、いつかあなたの人生という地図の上で、大切な「点」として光り輝く時が必ず来ます。
もし今、心が重いなら、まずは深呼吸をして、目の前にある小さな一歩から始めてみませんか?
「悩む暇」を「動く時間」に変え、時折「感謝」のスパイスを添えながら、日薬が効いてくるのを待つ。
そんなふうに、自分自身を優しく、そして力強く導いていってあげてください。
明日もまた、あなたらしい一歩が踏み出せるよう願っています。