悩みの正体:心はどこをさまよっているのか

私たちが日々抱える悩みや不安の多くは、実は非常にシンプルな構造をしています。それは、心が「今、ここ」に集中していないときに生じるのです。

あなたの悩みは、主にこの二つの場所からやってきます:
1. 過去の領域: 「なぜあんなことをしてしまったのだろう」という、過ぎ去った出来事への後悔。
2. 未来の領域: 「もしこうなったらどうしよう」という、まだ起きていないことへの不安や妄想。

私たちが意識を「今」から逸らし、過去の鎖に囚われたり、未来という霧の中をさまよったりするときに、苦しみが生まれるのです。

☆99%は起きない「妄想」という名の試練

「人生の試練は厳しいものですが、その多くの苦しみは現実ではない」という事実をご存知でしょうか。
多くの研究が示す通り、私たちが日々心配する事柄の99%は現実には起きないと言われています。

悩みとは、しばしば、頭の中で自動的に作り出される「妄想」や「仮定」にすぎません。起きていないことで苦しみ、心を沈ませる必要はありません。

☆悩むことと考えることの違い

ここで大切なのは、「悩むこと」と「考えること」を区別することです。

悩む(受動的): 悩みは、あなたが何も行動しなくても、時間が経ったり、環境が変わったりすることでいつの間にか消えてしまう性質を持ちます。これは、あなたがコントロールできない領域です。

考える(能動的): 「考える」とは、自分の力で行動を起こし、その行動を通じて現実を少しずつ変えていくプロセスです。これは、神様から与えられた、あなたの意志が働く領域です。

解決策が見えず苦しんでいるならば、それは「悩んでいる」状態かもしれません。私たちがすべきは、受動的な悩みにエネルギーを注ぐことではなく、能動的に「考え、行動する」ことなのです。
では、自動的に湧き上がる不安や悪い妄想(マイナスの妄想)が頭をよぎったとき、私たちはどうすれば「今、ここ」に戻り、心を光で満たすことができるでしょうか?

私が、悪い妄想を追い払うために意識している、三つの「真の手段」をご紹介します。

1. 感謝

日々、様々な出来事や、あなたが持っているものに対して感謝の意識を向けている人は、悪い妄想を抱きにくいと言われています。感謝の念が不足していると、心は悪い方へ悪い方へとイメージしがちです。心に感謝の灯をともし、今、この瞬間にある恵みに目を向けましょう。

2. 尊重(リスペクト)

周囲の人々や、あなたに関わる全ての人を尊重し、リスペクトする姿勢を持つことです。他者への敬意は、自己中心的な不安や妄想を鎮めます。

3. 行動

そして最も強力な特効薬は、行動することです。忙しく、目の前のタスクに集中している時、人は余計なことを考える余裕がありません。もし心が不安で満たされたなら、すぐに立ち上がり、できることから手を付けてください。必死になって目の前のことに取り組んでいる時こそ、余計な妄想は頭をよぎらなくなるのです。

人間は生きている限り、絶えず悩み続ける生き物かもしれません。
しかし、悩みを抱えているということは、あなたが成長しようとしている証でもあります。
どうか、自分を責めないでください。

「感謝」「尊重」「行動」 の三つを心の羅針盤として、ただ今、目の前にあることに意識を集中し、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

 

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