解決力より解釈力

ブッダは「人生は苦である」「人生は楽しい事よりも苦しい事の方が多い」と説いています。
生きていると苦しい事、辛いことが起こります。
たとえ今が順調であったとしても、未来のことを考えると不安になります。

これから有名になろうとしている芸人や歌手は、例え今の生活が苦しくても未来の夢を追って頑張れます。
一方、成功している芸人や歌手は、今の地位や名誉を維持しようと考えると将来が不安になってきます。
レギュラーを目指して頑張っているプロ野球選手とすでにレギュラーになっていてそれをキープしようとするプロ野球選手ではどちらが幸せなのでしょうか?

人は生きていればいろんな嫌なことや問題が立ちはだかります。
例え問題を1つ解決しても次から次へと新たな問題が発生してきます。
これは仕事でもプライベートでも同じことです。
小さな問題から大きな問題まで日々いろんな問題が出てきます。
そんな時にすべての問題を根本的に解決しようとしていると、どこかで心が折れてしまうような気がします。

実際には問題や困ったことの多くは、解決していないのにいつの間にかどうにかなっていたり忘れている場合がほとんどです。
よく言われることに、失恋した時に一番の妙薬は「日薬(ひぐすり)」と言って時間が失恋の痛手を癒してくれると言われています。
どんな悩みも時間がたったら自分の中で受け入れるしかないし、そういう受け入れる自然治癒力を人間は兼ね備えているのです。

しかし、悩んでいる最中はこの悩みが永遠に続くような錯覚にとらわれますし、考えまいとすればするほど嫌なことにとらわれて考えてしまいます。
「ネガティビティバイアス」と言って、人間はポジティブな情報よりもネガティブな情報の方が記憶に残る傾向があるらしいです。
・1万円得することよりも千円損したことの方が記憶に残る
・100回褒められることよりも1回けなされたことが記憶に残る
・幸せなニュースは記憶に残らないが、悲惨なニュースは記憶に残る
のが人間の習性なのです。
人間の習性として「良いことはすぐに忘れて、嫌なことは記憶に定着される」から生きづらさを感じた入り、幸せ感を感じにくくなってしまうのだと思います。

生活していて、人は危険から自分の身を守るためにはネガティブがベースにあります。
今のような平和な時代においても、人間の本性は簡単には変えることはできないようです。
恵まれない時代においては、みんな必死に生きていたので余計なことを考える余裕はなかったですが、今のように満たされた時代においては、頭の中は「余計なこと」でいっぱいなのです。(笑)

先ほどの売れていない芸人は売れるために必死ですが、売れた芸人は未来のことが不安になってきます。
どちらの方が幸せなのでしょうか?

人は「マトリックス」の映画のように「現実社会」と「仮想社会」を行ったり来たりしています。
大半の時間を「仮想世界」の中で苦闘しているのではないでしょうか?!
マインドフルネスが一大ブームになりましたが、「今、ここ」に意識を向けることが難しいからこそ、「呼吸に意識を向けましょう」「過去の後悔と未来への不安を忘れましょう!」ということに注目が集まってきたのだと思います。

幸せとは何かを得たり、人から与えられるものではなくて、目の前の出来事をどう感じ取れるかだと思います。
問題や困ったことは日々止むことなく発生します。
良いこともたくさん起きていますが、それ以上に嫌なことに敏感になっています。
そうであれば、次々と発生する目の前の問題をどう「解決」するかよりも、どう「解釈」すれば前向きに受け止められるかの方が、生きていくうえで何倍も大切な気がします。

「人間万事塞翁が馬」の故事のごとく、幸せそうに見えても不幸への入り口のこともあれば、不幸そうに見えても幸せへのチャンスのことがあります。
未来のことは誰にもわからないのであれば、目の前の出来事を前向きに「意味づけ」していく「解釈力」は、今の恵まれた時代においては不可欠のスキルのような気がします。

 

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