「人生は思い通りにいかない」けど「どう考えれば」ストレスが軽くなるのか

英語の挨拶で「How are you?」と聞かれ、「I'm Fine(元気です)」と答えるように学校では教わりますが、実際のところ、胸を張って「絶好調です!」と言える日はそう多くないのが現実ではないでしょうか。
私も含めて日本人の多くは「Not bad.(悪くないよ)?」「I'm OK. (まあまあかな) 」と答える人が多いのではないでしょうか?!

私たちの心には常に何かしらの「引っかかり」があるのが普通です。生きていれば、思い通りにいかないことの方が多く、足りない部分に目がいけば「最高に快適だ」という気分にはなかなかなれません。
今回は、そんな「ままならない日々」を穏やかに過ごすための心の持ち方についてお話しします

1. 悩みの正体は「コントロールへの執着」

アドラー心理学では、「人間の悩みのほとんど(90%以上)は対人関係である」と説かれています。なぜ人間関係がこれほどまでに私たちを苦しめるのか。
それは、「他人や物事は自分の思うようには動いてくれない」という、至極当たり前でいて、受け入れがたい事実に直面するからです。

私たちは無意識のうちに「こうなってほしい」という期待を周囲に抱いています。
「挨拶をしたら返してほしい」「電車は遅れずに来てほしい」「雨は降らないでほしい」。しかし、これらはすべて自分ではコントロールできない領域の出来事です。

精神的に、苦しみが生じるのは、こうした「自分ではどうしようもないこと」に対して、過度に執着したり抵抗したりする時です。
天気が悪いことに腹を立てても雨は止みません。それと同じように、他人の言動や感情にエネルギーを注ぎすぎることは、自らストレスを増幅させているようなものなのです。

2. 悩みを「仕分け」する勇気

私たちが心の平安を取り戻すためには、まず目の前の悩みを二つのカテゴリーに「仕分け」する必要があります。それは、「自分でコントロールできる悩み」と「できない悩み」です。

私が開業当初に経営的に悩んでいた時に、先輩医師から「君の悩みは自分が頑張れば解決できる(コントロールできる)ものだから羨ましいよ」と言われたエピソードがあります。その先輩は、ご家族が不慮の事故で意識不明になるという、自分ではどうすることもできない深刻な事態に直面していました。

もし自分の悩みが、自分の努力や工夫で変えられるもの(経営努力やスキルの習得など)であれば、それは「頑張るしかない」と腹を括ることができます。

一方で、他人の気持ちや過去の出来事、あるいは生死にかかわる病気といった「自分ではどうしようもないこと」に関しては、「受け入れる」か「諦める」しか道はありません。
この「諦める」という言葉は、決してネガティブな意味ではありません。

精神的な幸福とは、実は「早く受け入れたもん勝ち」という側面があります。
ダメなものにいつまでも抗い続けるのではなく、「まあ、こんなもんだ」と受け入れることで、初めて心に平穏が訪れるのです。

3. 時間という最強の味方、「日薬」を信じる

どうしても心が受け入れを拒むとき、覚えておいてほしい言葉があります。それが「日薬(ひぐすり)」です。
失恋において、最高の薬は「日にちが経つこと」だと言われるように、あらゆる悩みは時間が経てばいつの間にか形を変え、消えていきます。

私たちは自分の力で問題を解決しようと焦りますが、実際には時間が解決してくれている部分が非常に大きいのです。
コントロールできない不安に襲われたときは、あえてその問題を「無視」したり「ほっとく」ことも一つの技術です。

無理に考えないようにしようとすると、かえってそのことに囚われてしまいます。そんなときは、全く別のことに意識を向け、ただ淡々と、今自分にできることだけをやって時間が過ぎるのを待つのです。
忙しく仕事に没頭したり、目の前の作業をこなしたりしているうちに、不思議と悩みは薄れていくものです。

4. 「損得勘定」で選ぶ感謝という生き方

最後に、心を楽にするための最も実利的な方法をお伝えします。それは「感謝」です。
「感謝しましょう」と言うと、道徳的で立派な人になるための教えのように聞こえるかもしれません。しかし、「楽に生きる」という観点から言えば、感謝は「自分が得をするための最高の戦略」だと捉えていいのです。

「事実は1つ。解釈は無数」という格言があります。
他人の理不尽な言動に対しても、カチンと来て反発するエネルギーを使うより、「この人は自分に何を気づかせてくれているのか」と「いい方向に解釈(解釈力)」し、感謝のポイントを探す方が、自分自身の疲れ方が全く違います。

特に年齢を重ね、若い時のようなエネルギーが少なくなってくると、余計な摩擦に力を使うのは損です。新しい課題や「めんどくさい」と感じる仕事に対しても、嫌な顔をして反発するより、「せっかくの機会だから前向きにやろう」と決めてしまう方が、消費するエネルギーは圧倒的に少なくて済みます。

5. 今日からできる「心の整え方」

具体的な習慣としておすすめしたいのが、「寝る前にその日の感謝できる事柄を思い出す」ことです。
布団に入ってから、その日にあった嫌なことやマイナスのことを考えていると、怒りが湧いてきて寝つきが悪くなり、潜在意識にも悪い影響を与えます。

逆に、どんなに些細なことでもいいので、感謝できることを数えながら眠りにつくと、目覚めも良くなり、日々の疲れ方が劇的に変わります。
これは、多くの成功者や著名人も実践している、非常に理にかなったメンタルケアです。

おわりに

徳川家康は「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」という言葉を残しました。人生はもともと不自由で、思い通りにいかない荷物を背負って歩くようなものです。

「絶好調」でなくてもいい。「まあまあ」の状態で、今の自分にできることを淡々とこなしていく。起きてしまった現実を受け入れ、いい方向に解釈し、時間が解決してくれるのを待つ。
そんなふうに「執着」を手放し、「感謝」の眼鏡をかけて世界を見ることで、私たちの明日は今日よりもずっと軽やかなものになるはずです。お互いに頑張りましょう!!

 

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