現実世界vs仮想世界

大事MANブラザースの「それが大事」の歌の中で、「ここにあなたがいないのが寂しいのじゃなくて  ここにあなたがいないと思うことが寂しい」という歌詞が私の心に突き刺さります。
この言葉を意識する機会が何度かありますが、その一つに、長年勤務してくれた仕事のできるスタッフが退職することになった時に、彼女の物理的な仕事量は他のスタッフでフォローできますが、その人が存在するだけで与える私や他のスタッフへの安心感というものは、他の人では補えないと感じたことが何度かあります。

「〇×さんがいなくても仕事を回すことはできるが、〇×さんがいないと思うことが寂しい」と思った経験があります。
物理的なことは、1人の優秀な人間の仕事を2,3人で補うことはできても、精神的なその人が存在するだけで多くのスタッフが感じられる安心感というものは代替えすることはできないものです。
そうはいっても、その人がいなくなって時間の経過とともに、その人が存在しないことが日常になってくれば、時間の経過とともには慣れては来るものですが………

その他にこの歌詞を意識する瞬間として、小さな子供が親と離れ離れになる時に子供が泣きじゃくる時の気持ちなのかと想像できます。
物理的な親の代わりは、幼稚園の先生や近所のおばちゃんでもできますが、「ここにママがいないと思うことが寂しい」のだと思います。
この子供も、ママがいない状態が継続すれば、いつまでも泣き続けることはないでしょう。時間の経過とともに、子供でも現実を受け入れられるようになるものです(笑)

その他にも、私の両親は今健在ですが、「遅かれ早かれいつかは死ぬんだ」と考えると寂しくなってきますし、普段から頻繁に交流があるわけではないので、現実に親が亡くなったとしても、日常の生活が大きく変わってくることはなくても「この世に親がいないことが寂しいのではなくて、 この世に親がいないと思うことが寂しい」と感じるのだと思います。
芸能人なども「もうあの人はこの世にいないんだよな~」と感じると寂しくなることも多々あります。
そう思うと嬉しいとか悲しいとかの感情が動くのは、現実がどうかよりも想像力の問題なのかと思います。

人間は「マトリックス」の映画のように、「現実世界」と「仮想世界」を行き来しています。
休暇にハワイでバカンスを楽しみながら、ビーチに寝そべって嫌いな上司のことを考えている場合には、その人にとってはハワイにいる現実よりも上司のことを考えている仮想世界の方で感情が動きます。
「私がハワイにいるのが楽しいのじゃなくて  私がハワイで上司のことを思うことが腹立たしい!」っていう感じですかね(笑)!?

京セラの創業者の故稲盛和夫さんが「人生は良いことだけ考えていけばうまくいく」というようなことを言われていたと思うのですが、現実がどうであれ何を想像するのか意識するのかで未来はコントロールされてしまうような気がします。
ハワイに行って嫌なことを考えるぐらいなら、自宅にいて楽しいことを想像する方が安上がりで体にもいいような気がします。(笑)

人生において楽しみも悩みをすべては人間関係だと思うので、「ここにあなたがいないのが寂しいのじゃなくて  ここにあなたがいないと思うことが寂しい」と思ってもらえるような人間関係を作っていけるような働き方や付き合いをしていきたいものだと思いました。

 

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