1. 「他責」から「自責」へ――受け止め方で人生は楽になる
日々さまざまな人と接する中で、感情を揺さぶられたり、腹が立ったり、悲しくなったりする出来事は誰にでも起こります。
そんな時によく耳にするのが、「自分の機嫌は自分で取る」という言葉です。
嫌な対応をされた時に「誰々のせいで気分が悪くなった」と他人のせい(他責)にすると、相手や環境は自分ではコントロールできないため、一生嫌な気分を引きずり続けることになります。
しかし、「自分の受け止め方や解釈を変える」(自責)ことができれば、嫌な気分にならずに済み、これからの人生がずっと楽になります。100%完璧にはできなくても、自分の捉え方次第で感情をコントロールできる部分は非常に大きいのです。
2. プロの世界に学ぶ「ミスの切り替え」とメンタルコントロール
プロスポーツ選手をはじめ、メンタルや気持ちの持ちようで結果は大きく変わります。
たとえばプロ野球では「3割」打てば優秀なバッターと言われますが、裏を返せば7回は失敗しています。チャンスで打てなかったりエラーをしたりした際に、毎回落ち込んで引きずっていては、3割の確率すら維持できません。
オリンピック競技やフィギュアスケート、あるいは野球のピッチングなどでも、一度ミスをしたショックをすぐに切り替えられないと、動揺から次のプレイでも焦りやミスが重なる「負の循環」に陥ってしまいます。
ミスをした時にどれだけ素早く気持ちを切り替え、目の前の次の瞬間に集中できるかが、プロの世界でもパフォーマンスを左右する鍵となっています。
3. 嫌な感情を仕事や目の前の相手に持ち込まない
昔、ある友人が「家で夫婦喧嘩をすると仕事に集中できなくなるから、オペなど人の命に関わる仕事をする人は結婚しない方がいいかもしれない」と話していたことがありました(笑)。
家での喧嘩やプライベートの悩みを引きずったまま仕事に臨み、目の前の患者さんや業務に集中できなくなると、患者さんに迷惑がかかるだけでなく、自分自身にとっても悪循環を生んでしまいます。感情をその場その場でしっかりと切り替える姿勢が不可欠です。
4. 「暇」や「ぼーっとする時間」がマイナス思考を生む
年齢を重ねて実感するのは、ぼーっと過ごしていたり「暇」や「余裕」があったりすると、人間はろくなことを考えないということです。
心が暇になると、昔の嫌な思い出や他人の嫌な部分、不平不満(「あれをしてくれない」「なぜこうならないのか」)ばかりに目が行き、自分自身の弱さや嫌な部分が前面に出てきてしまいます。
トップアスリートが演技直前まで音楽を聴いて集中を高めるのも、ぼーっとすると「失敗したらどうしよう」「負けたらどうしよう」というマイナス思考が侵入してくるのを防ぐためです。
テレビに向かって批判的なコメントしている子どもを見て、「そういえば自分も若い頃、周りのことばかり気にして色んなことに批判的だったな」と思い出すことがあります。
「他人のことが気になって文句を言ってしまうのは、「自分の人生を一生懸命生きていない証拠」だよ。自分の人生に全力で向かい合っていれば、他人に構う余裕なんてなくなるはずだ」と、子どもにも、そして自分自身にも言い聞かせています。
5. まとめ:自分の機嫌を取り、互いに心地よい環境をつくる
マイナスの感情やイライラに流されるまま過ごしていると、周囲の人に優しく接することができなくなり、最終的に一番損をして不幸せになるのは自分自身です。だからこそ、意識的に自分自身の機嫌を取る工夫や努力が必要なのです。
仕事をしていれば、さまざまなタイプのお客さんと接して感情を揺さぶられたり、スタッフ同士の関わりの中でも思い通りにいかずモヤモヤしたりすることもあるかもしれません。
そんな時こそ「自分の機嫌は自分で取る」という言葉を思い出してみてください。自分の捉え方を少し変えるだけでイライラが減り、気持ちがすっと軽くなるはずです。
子育て中の人をはじめ、日々の仕事や生活にストレスを感じている人は参考にしてみてください。

