休日終わりの「あの憂鬱」の正体とは?――不安な妄想を打ち消す「とりあえず1回の行動」

休日も終わりに差し掛かる頃、ふと「明日からの仕事を考えると気が重い」と感じることはありませんか?
特別仕事が嫌いなわけではないのに、頭の中でこれからのことをあれこれと考え始めてしまい、マイナスな気分に引き込まれてしまう。いわゆる「サザエさん症候群」のように、休日の終わり際に心が重くなる経験は、多くの人が感じたことのある感情かもしれません。

実は、この憂鬱さの背景には、私たちの頭の中で繰り広げられる「妄想」と「現実」の心理メカニズムが大きく関係しています。
休日の夜に私たちが捉われているのは、まだ起きていない未来に対する「妄想の世界」です。

頭の中で「あれもやらなきゃ」「こんなことが起きたらどうしよう」と不安を膨らませてしまうため、実際に仕事をしているとき以上に心が疲れて重くなってしまいます。

しかし、いざ仕事当日の朝を迎えてみるとどうでしょう。不思議と、前夜ほどの苦痛は感じなくなっていることが多いはずです。なぜなら、当日の朝になると、私たちの意識は「起きたらこれをして、職場に着いたらあれをやろう」という具体的な「現実」のToDoリストや現場での準備に切り替わるからです。

不安の正体は、まだ起こっていない事態を頭の中で膨らませる「妄想」であり、実際の「現実」や「行動」そのものは、思ったほど苦痛なものではありません。
この「始める前の重さ」と「行動のメカニズム」は、日常のちょっとした習慣にも表れます。

たとえば、私が朝の筋トレをやろうとするとき、「やりたくないな」という気持ちから逃げるために、洗濯物を裏返したり洗った食器を片付けたりと、どうでもいい雑用に逃避しています。 そんなとき、乗り越えるためのコツは「気持ちと行動を分けて考えること」と「負荷の小さな1歩目から始めること」です。

筋トレを「100回やる」と考えると気が重くなりますが、「とりあえず1回だけやってみよう」と動き出してみる。負荷の少ないストレッチから始めると、体を動かすうちに「やるしかないか」と気持ちが追いつき、気づけば最後までやり切れています。多くの方が最初は気が乗らなくても、ジムに行って終わった後は「行ってよかった」と思えるように、行動を起こすことで感情は自然と後から変化していくのです。

これは仕事や困難な対応でもまったく同じです。 難しそうなクレーム対応や課題も、頭で考えている間は「こう言われたらどうしよう」と不安でいっぱいになりますが、実際に目の前の対応を始めてしまえば、意外と自分の引き出しから言葉が出てきて解決していくものです。

怖さやしんどいことから逃げたいという「気持ち」が湧くのは、人間としてごく自然なことです。大切なのは、その気持ちに行動まで引っ張られないこと。 暇で体に余裕がありすぎると、かえって頭で良くないことばかり考えてしまいますが、目の前にやるべき現実があって体が動いている状態は、余計な心配をせずに済む幸せな状態でもあります。

もし今、休日終わりの夜に気が重くなったり、やるべきことを前に立ちすくんでいたりするなら、それはあなたが「妄想の渦」に巻き込まれているサインかもしれません。
「逃げたい」と思う自分を否定せず、「まずは1回だけ」「目の前の1歩だけ」と現実の行動に手を伸ばしてみてください。実際に動き出してみれば、頭の中の不安はきっとスーッと消えていくはずです。

 

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