「新しいこと、面倒くさいな」と思ったときに読んでください

職場で新しいシステムが導入されたり、新しい習慣を始めようとしたりするとき、「正直、めんどくさいな」「今まで通りで十分うまくいっていたのに」と心が重くなった経験はありませんか?

実はそれ、あなただけではありません。当クリニックで働くスタッフはもちろん、新しい技術や取り組みを決定する私自身でさえ、最初は「めんどくさいな」と感じているのです。

人間が変化を恐れ、無意識に「今の状態」を保とうとする心の働きを「現状維持バイアス」と呼びます。
脳は本能的に、未知の手間やエネルギーの消耗を避けようとします。
朝、布団から出るのをギリギリまで先送りにしたり、やるべき課題や嫌なことに向き合うのを後回しにしたりしてしまうのも、この心のメカニズムが原因です。

しかし、昔の記憶を少し振り返ってみてください。
かつて30年前には、歯科治療ではタービンにライトが付いておらず、ライトがないのが当たり前でドクターは勘を頼りに削っていました。

予約管理もずっと紙のノートで行われており、デジタルへ移行するときは「システムが故障したらどうするのか」と誰もが不安や抵抗を感じたものです。

また、日常生活でもスマホ、お店でのキャッシュレス決済、AIなど、導入当初は「本当に必要なのか」と戸惑ったものがたくさんありました。
ところが今では、それらのない生活や診療に戻ることなど、誰も考えられないはずです。

私たちが「今のままでいいや」と足を止めている間も、周囲の環境やテクノロジーは絶えず進化しています。
口腔内スキャナー(iTero)やバーチャルケア、情報のデジタル共有など、患者さんが求める便利さや安心の基準は時代とともに変わっていきます。

自分が変わらず「今まで通り」を維持しているつもりでも、周囲が進歩している中では、相対的に遅れをとったり衰退したりすることになってしまうのです。
将棋やスポーツの世界と同じように、時代の変化とともに「当たり前」のレベルは上がり続けています。

新しい技術や取り組みに向き合うときは、最初は誰でも不安であり、試行錯誤や手間がかかります。
それでも「逃げずに向き合う」という選択を重ねてきたからこそ、当クリニックは患者さんにより質の高い治療と安心を届けられるようになり、スタッフ自身の仕事の質も高まってきました。

「めんどくさいな」という感情が湧いてきたら、それはあなたが次の段階へ成長しようとしているサインです。
無理に一気に変わる必要はありません。自分たちのペースでちょっとずつ、新しい変化を楽しみながら、みんなで一歩前へと進んでいきましょう。

 

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-院長青山健一のブログ「幸せってなぁに?」

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